M590A1
ショットガン
FMG-9
サブマシンガン
P226 Mk 25
ハンドガン
SMG-11
マシンピストル
有刺鉄線
感知アラーム
遠隔ガスグレネード
「もちろん、環境のことは気にしている。自分の周囲の環境だけだがな」
ポーターは、極めて優秀な生徒ではなかったが、適性検査によって科学分野における才能があることがわかった。教員や両親に勧められ、家庭教師や自宅学習、科学演習など主流ではない教育を受けることになる。通常の学校生活では開花しなかった才能が花開き、化学、生物、数学の知識を急速に吸収していった。大学進学には興味を持たず、偽造IDを作ってイギリス陸軍に加わった。厳格な軍の規律は、必ずしも心地良いものではなかった。しかしそれ以上に、多様で幅広い訓練や経験を積める環境は彼にとって価値があった。ポーターが規律違反による罰を受けていた頃、彼の上官はその革新的で戦略的なものの見方に目を付けた。その上官から、SASへの入隊を勧められた。ポーターは、独自のやり方で言語や音楽といった知識やスキルを習得したがり、型にはまった訓練は嫌がる。
オペレーターに直接会うまでは、彼らに対して先入観を持たないことが重要だ。そもそも、ジェームス・“Smoke”・ポーターの評価にはいくつかの矛盾があり、何の見解も出せずにいた。結局、彼は多くの謎を残したままオフィスに入って来た[…]
誰もが、ポーターのことを超然としていると言う。彼のファイルを見返すと、緊迫した状況に置かれると特にそのようであった。「超然」というより、非常に集中している。額をトントンと叩いて見せ、「思考をコントロールしろ」と言って来た叔父の姿を思い出す。ポーターも思考をコントロールすることで、任務に集中して危険な雑念を追い払っているのだろう。彼は感情が決断に影響しないよう、音楽のライブなどでストレスを発散し、仕事中は冷静でいられるように努めている[…]
ポーターの両親は自由な環境で息子を育て、本人の好きなように学び、成長させた。それは事故を招くこともあったが、メリットのほうが大きかった――ある科学実験で身体的な傷を負ったが、トラウマにはなっていないようだ[…]ポーターは自由な教育を受けたため、一概にカテゴリー化できない複雑で大胆な男に育った
ポーターは仲間からも好かれており、無謀であるにもかかわらず、貴重な戦力として認められている。スリルを求める、恐れ知らずの男というだけでは彼を表しきれない。ポーターはもっと複雑だ。彼はリスクを計算し、理解している。恐怖を感じないふりをするより、それを受け入れることが重要なのだと、ポーターだけでなく全てのオペレーターが理解している[…]
幼少の頃から独学を続けてきたポーターは、今でも自分のアイデンティティーを育むことに時間を費やしている。様々な経験を積むことを楽しみ、ある事柄を極めれば次の何かを探す。しかし、養子として迎え入れた娘だけは例外だ。その子の写真を1枚だけ見せてくれた。これほどたくさんの危険な装備に囲まれた幼児を見るのは、それが初めてだった。今では無事高校へ進学し、自分が適応できなかった環境で学んでいるのだと言う。その子を通して、世界を新たな視点で見る――それこそ、彼にとって最高のやりがいなのだろう
-- DR.ハリシュヴァ・“Harry”・パンデー。レインボー・ディレクター