F-NATTドレッドマインは壁に貼り付く投擲型デバイスで、恐怖心を煽る場所に隠すことができる。Fenrirは5つのドレッドマインを装備しており、最大3つまで同時にマップ上に設置できるため、敵に気を休める隙を与えない。
MP7
サブマシンガン
SASG-12
ショットガン
5.7 USG
ハンドガン
Bailiff 410
ハンドガン
防弾カメラ
偵察ブロッカー
F-Nattドレッドマイン
「恐怖は教師だ。そこには常に学ぶべき教訓がある」
ウプサラで育ったスヴェンソンは好奇心旺盛な少年だった。両親は、動物学に興味を持つ彼をありとあらゆる科学教室に連れて行った。スヴェンソンはその情熱を追求するために地元の大学に進学する予定だったが、徴兵期間中にその焦点は変化していった。自分が体を使うことや戦術の編成に長けていることに気づき、次第に、戦闘が兵士の感情に与える影響について興味を抱くようになった。徴兵期間終了後、神経化学を学んだスヴェンソンは、スウェーデン国防軍に入隊し、すぐに出世街道を駆け上がっていった。
特殊作戦部隊では、コミュニケーターとして自らのスキルを磨きつつ、仲間のパフォーマンスを向上させる戦術の開発に努めた。しかし、提唱した兵士の感情をコントロールするためのプロジェクトは軍に却下され、その主張が原因となり除隊を命じられる。家族とも疎遠になり、科学界でも軍部でも浮いた存在になってしまったスヴェンソンに唯一歩み寄ってきたのはデイモスだった。新たなパートナーと資金を手にし、自らのプロジェクトを発展させていったスヴェンソンだったが、あるとき、危険な兵器の開発のために自分が利用されているだけであることに気づき、研究の成果とともにデイモスの施設を抜け出し、レインボーのもとにたどり着いた。
エミール・“Fenrir”・スヴェンソンを受け入れたことに対して抵抗がある人間がいることは理解できる。奴が近づいてきたときは俺も懐疑的だったが、奴の持つ情報によって敵を出し抜ける可能性を無視することもできなかった。したがって、その処遇については後で考えればいいという結論に至った。
デイモスは危険だ。スヴェンソンがスパイである可能性も考慮し、Buckを交えて話をすることにした。経歴だけを見れば、Fenrirは間違いなくレインボーが求めていた人材だ。知的であり、極めて有能かつ野心的な戦術家だ。経歴を知るにつれ、除隊に至ったその特性、すなわち、物怖じしない行動力、信念、必要とあらば己を危険に晒すことを厭わない覚悟などは、俺がまさしくレッドハンマーのメンバーに求めているものだった。
デイモスと組んでいたという事実を許容するわけにはいかないが、スヴェンソンがそのことに後悔の念を抱いていることも事実だ。当時はデイモスの企みなど知る由もなく、あの状況の中で手を組んでしまったことを一方的に責めることはできないだろう。また、革新的な研究をしているときほど視野狭窄に陥るものだが、最終的には正気に戻って周囲を見渡せるようにならなければならない。スヴェンソンにとっては、デイモスが自らの仲間を未完成だった恐怖毒素の実験台にしていた場面を目撃したことが転機になったようだ。スヴェンソンは、「自分の研究は人を助けるためのものであり、人に危害を加えるためのものではない」と言っている。
個人的には、誰よりも敵を熟知する優秀な人材を手に入れることができたと考えている。スヴェンソンは俺たちにとって大きな財産となる。俺が出したテストにはすべて合格している上に、Buckも危険信号を発していない。Kaidは真っ向から反対しているが、いつかは理解してくれるだろう。最優先にすべきは、デイモスを倒すことだ。
-- レッドハンマー・スクワッドリーダー、ジョーダン・“Thermite”・トレイス