設置したゲートからは、動くものを感知するレーザーアレイが放たれる。侵入者を検知するとレーザーのエネルギー出力が上昇し、対象に第二度から三度の熱傷を与える。ダメージの最大化とエネルギー消費の抑制を実現するべく、1時間近く紙束やらフルーツやらを投げ込んで最適な設定を導き出した。
P10 RONI
サブマシンガン
Mk 14 EBR
マークスマンライフル
PRB92
ハンドガン
防弾カメラ
有刺鉄線
スーリヤ・ゲート
「争いが起こるたび、子供たちが苦しめられる。戦いの最中も、戦いの後も」
私立探偵として活動していたAruniはバンコクでの爆破計画を暴き、タイ王立警察(RTP)から注目を浴びる。一見無関係な点と点を繋ぎ合わせる彼女の能力は、タイの男性優位な法執行機関からも一目置かれ、犯罪シンジケートからは敵意を向けられるようになった。
犯罪抑制課の刑事としてRTPに迎え入れられたAruniは、人身売買組織1つの解体と、4件もの爆破計画阻止に成功する。様々な貨物の中から爆弾の材料となるものを発見し関連付ける彼女の能力は、上官たちから称賛された。しかしバンコクでの任務遂行中に瀕死の重傷を負い、Aruniの警察でのキャリアは終焉を迎える。
怪我から回復したAruniは、ジャイミニ・“Kali”・シャーから接触を受けた。Kaliのもとでなら、最新鋭の義肢を調達することができる。Aruniがナイトヘイヴン入隊を決めた一要因には、そのことがあったと思われる。
Aruniは素早い。精神的にも、身体的にも。ためらうことが滅多になく、どんな恐ろしい状況下であっても完璧な判断を下すことができる。反応速度が高く、銃器と格闘術の知識にも長ける彼女は、多才かつ強力な戦闘員だ。負傷からの精神的・身体的回復期間を経て始められた彼女の健康管理法は厳しいものであるが、そのおかげで最高のパフォーマンスを維持することに成功している[...]
ナイトヘイヴンへの加入は、彼女にとって都合の良いことだったのだろう。報酬も高く、最新鋭の義肢を使うことができたからだ。収入は自分だけでなく他者のためにも使っている。極めて質素な生活を送る、密かな慈善家といったところだ。彼女はタイ・カンボジア国境周辺の不発弾処理活動と被害者の医療ケアを支援し、チャリティに時間と資金を捧げている。
爆発物処理の訓練を受けたアフリカオニネズミの“ヒーロー”は、Aruniが大切にしている存在だ。明言があったわけではないが、ヒーローは感情支援動物の役割を担っているのだろう[...]
彼女は時間に迫られると都合よく規則を捻じ曲げる傾向にある。命が懸かった現場では無理もないことだが、上官はこれを良しとしないこともある。刑事としての手腕は素晴らしかったものの、手順より利便性を優先する彼女の行動は、軽微な規則違反に繋がることが多々あった[...]
仕事の仕事の大部分をタイ国内でこなしているAruniだが、旅行熱心な彼女は世界を駆け巡り、東南アジア諸国や中南米にも足を運んでいる。[...]彼女と他のスペシャリスト(エマニュエル・“Twitch”・ピションとサナー・“Nomad”・エル・マクトーブ)は一緒に旅をしたこともあり、単なる交流相手としてだけでなく、情勢の不安定な地域では互いを守り合っていた[...]
Aruniはバンコクでの刑事時代に培った写真の技術を用いて、戦争が残した広大な地雷原について啓蒙活動を行っている。個人的な写真の数々は、戦争の犠牲者、中でも不発弾で重傷を負った人々にフォーカスしたものが多い。こうした写真を通し彼女は、我々がそう簡単に持ち得ることのない、真に思いやる心を育んでいる。
-- レインボー・ディレクター、DR.ハリシュヴァ・“Harry”・パンデー