KIBAバリアーは改造クナイ。投げると壁などに貼りつき、膨張後に凝固する物質を放出して防弾性のバリアーを生み出し、防御の穴を塞いでくれる。
9X19SVN
ACS12
ショットガン
D-50
ハンドガン
インパクトグレネード
有刺鉄線
KIBAバリアー
「名誉だけが守るべきものじゃないけど… 残されたものがそれしかない時もある」
京都市出身のAzamiは、伝統とモダンの狭間を生きている。厳格な家庭の箱入り娘として育った彼女は、ファッションや武道を自己表現のはけ口とし、その集中力と覚悟によって急速に合気道の段位を駆け上がった。その素質と卓越した言語スキルは、東京の警察庁警察学校に入学後も遺憾なく発揮された。
その後、白バイ隊員として活躍していたAzamiは、柔術3段、合気道5段の段位を取得し、警視庁警備部警護課の一員となった。しかし、上に行くために必要とされた穏やかさが欠落していたことがきっかけで師範と衝突した。職務中に複数の暴力事件を起こしたことによる停職処分中に民間セクターでボディガードとして働く道を選択する。福岡県で八幡政之の専属ボディガードを勤めていたものの、彼の死をきっかけに旧知の仲であった今川“Hibana”由美子と再会することとなった。
藤原“Azami”加奈は「仮面」を被っており、その素顔は謎に包まれている。相手の敵意を取り払う慎み深い魅力を持つ彼女は、ビジネスや社交の場にぜひ同行させたい存在だ。しかし、雇い主が脅威に晒された瞬間、彼女はその「仮面」を剥ぎ取る。つまり、彼女の素顔を覗き見ようとする私にも注意が必要ということだ。[…]
幼少期や家族についての質問に対しては丁寧に答えてくれたが、あえて言うなら。。。 その答えはあらかじめ用意されていたものに聞こえた。彼女の武士道への献身は父親の教えなのか、あるいは父親への反面教師として育まれたものなのかどうか定かではない[…]藤原は、自制心、自立心、外向性を高い水準で持ち合わせており、ボディガードとしてのパフォーマンスを見れば、非常事態においても冷静沈着に行動できること、命を預けるに足る人物であることが分かる。
彼女の八幡の死への反応は彼女のプロフェッショナリズムとは対照的であり、私はその点を懸念している。彼女は八幡政之の死の真相が明らかになるまで自分の名を明かすことを拒絶している。現在はAzamiという名の下で、「名誉を取り戻すまでは復讐だけを頼りに行動する」と述べており、仇を討つために生き続けると言う。彼の死は、職務上の過失を超えて個人的な悲嘆として彼女の心に刻まれているようだ。八幡が息を引き取る直前に口にした彼女の名は、彼女が背負っている重荷として彼女を苦しめているのは明らかだ。[…]
[…]ファッションの話題になると藤原の表情が明るくなったが、私の「一緒にショッピングに行こう」という発言は彼女に対して失礼なものだったと反省している。彼女は「服は買うものではなくキュレートするもの」と述べており、実際、彼女のクローゼットの中は異常なほど細部に渡るこだわりがあり、各アイテムはフォルムだけでなく機能面においても厳選されたものだ。私に言わせれば、その大胆なファッションセンスは内に秘める無数の武器の目くらましとなるものだが、何より危険なのは彼女自身の怒りだ。次回は彼女の詩について話を聞くのが無難だろう。[…]
[…]彼女の訓練の様子も観察した。その動きは正確無比であるものの、彼女が持つ怒りによる予測不能性によって流れるような動きが乱れている。Hibanaは彼女の能力や信頼性にお墨付きを与えており、私も同様に信頼しているものの、さらなる評価が必要とも考えている。[…]
-- レインボー・ディレクター、DR.ハリシュヴァ・“Harry”・パンデー