今回は、ゲームプレイに影響を及ぼす変更を実施する予定です。現在はLionなどのオペレーターを底上げしながら、強力なオペレーターに対してマイナーチェンジや調整を施しています。
下記のバランス調整はイヤー4シーズン1パッチで実装され、同シーズンのテストサーバーで体験することができます。全ての変更点は確定したものではなく、テストサーバー公開中はフィードバックを精査します。
Ash
- R4-CからACOGを削除
Ashは非常に人気のある強力なオペレーターです。バランス調整を担当するスタッフの間で、全ての攻撃オペレーターがデフォルトでACOGを装備すべきかどうかが議論となり、ACOGの削除がどのような影響を及ぼすのかを学ぶにはAshが適任ではないかと考えました。また、彼女のR4-Cは99%のケースで選ばれているため、この変更によって武器の選択率の偏りを減らせると考えています。
Maverick
- SURIトーチと武器の切り替え時間の増加
Maverickには音を立てずに補強壁に穴をあける能力があり、そのまま素早く武器に切り替えて穴越しに防衛オペレーターを攻撃できます。この戦法は対策が難しいため、ブロートーチと武器の切り替え時間を延ばすことになりました。
トーチの作動音を大きくする案も検討しましたが、今回は必要な音声収録が間に合わなかったため、今後の重要な検討課題として保留する形となりました。
Dokkaebi
- Dokkaebiからの着信は18秒経過すると自動的に切断される
- Muteのジャマーの範囲内にいる防衛オペレーターに対してDokkaebiは電話をかけられない
- 着信中にMuteのジャマーの範囲内に入ると着信が切断される
これらの変更は、Dokkaebiを相手にする防衛オペレーターのフラストレーションを軽減することが目的です。 彼女のロジックボムへの対抗策を増やすことで、防衛オペレーターの選択肢も増えることになります。
Capitao
- 効果範囲の拡大
- 継続ダメージ単位を19から12に減少
効果範囲がオブジェクトを通り抜けないようにするために、伝播システムを改良します。この新型の伝播システムは長らく開発を行ってきたものですが、Capitaoの窒息ガスボルトでようやく実装されることになります。
このシステムの導入によって効果範囲を改善できるようになったため、ボルトのダメージ軽減に踏み切ることも可能になりました。この変更で、Capitaoを本来の役割である"領域侵入阻止"オペレーターに回帰させることが狙いです。現在、彼の窒息ガスボルトはフラググレネードのような使われ方をされています。ダメージの軽減と効果範囲の拡大は、窒息ガスボルトのフラググレネードとしての有用性を減少させるはずです。
また、テストサーバー上で様々な方法を用いて、マップにおける窒息ガスボルトの広がり方をテストしていきます。高低差がある環境下で、効果範囲の広がり方に変化をつける方法を探すことが目的です。その実例を、以下にご紹介します:
Clash
- マシンピストルからマズルブレーキを削除
Clashのマシンピストルがフルオートになった以上、マズルブレーキはどの場面においても効果を発揮しないため、削除することになりました。
Lesion
- GU地雷の継続ダメージ単位を8から4に減少
Lesionが非常に強力なオペレーターであるのは、GU地雷が高い総ダメージ量を誇るのに加え、ダッシュやディフューザーの設置動作を妨げる効果をもつことに起因すると考えています。この効果を最小限に抑えるために、GU地雷単体がもたらすティックダメージを減少させました。
ブリーチングチャージ
- 設置動作の高速化
- 攻撃側の被ダメージ量を150から50に減少
- 防衛側のダメージ範囲を拡大
- 防衛側の致命的ダメージ範囲を縮小
攻撃オペレーターにとって、ブリーチングチャージをより安全で使いやすいものにすることが目的です。
現在の状況
展開型シールド
展開型シールドは展開中に体が守られているのかどうかが分かりにくく適切な設置が困難なため、修正を行っています。展開型シールドの設定やゲーム内での使用法を修正していきます。
シールド持ちオペレーター
現在、バリスティックシールドがチームワークや戦術的なポジショニングを駆使したプレイスタイルではなく、直接的な銃撃戦に向いていることは把握しています。これに対処するため、シールド装着時のエイム速度を低下させる予定です。
Lion
記事の導入部とイヤー3シーズン4.2のデザイナーノートでも述べたとおり、現在Lionの底上げを行っています。詳細は、Six Invitationalでの発表をお待ちください!
Glaz
非常に強力な速攻キルオペレーターになりがちなGlazを、本来の役割である角や通路を制圧するオペレーターに回帰させることを目指しています。
Blitz
Blitzが対戦相手にとって最も戦いづらいオペレーターの1人だということは把握しています。その緩和策のひとつとして、彼のピストルのエイム速度を低下させる予定です。
また、彼のアビリティのクールダウン延長やフラッシュ感知度の調整なども検討しましたが、これには大がかりな音声録音やプログラミング作業が必要なため、今後の検討課題として保留する形となりました。