長年にわたり、レインボー部隊の司令官アウレリア "シックス" アーノットは、ホワイトマスクを始めとする危険集団から世界の人々を守るために、世界中の精鋭オペレーターから構成された特殊部隊をとりまとめてきた。その確かな実績によって、彼女には米国国務省での異動話が浮上する。シックスは、レインボー部隊が大切な任務を果たし続けられるよう万策を尽くした上で、異動を受け入れた。
"シックス"の後任探しは困難を極める作業だが、彼女はかねてからその適任者を育てていた。長年のアドバイザーである、ハリシュヴァ "Harry" パンディだ。
Harryは、レインボー部隊には黎明期から活動に関わっていた。新たな脅威に立ち向かうために、アウレリアがレインボー部隊を復活させた際には、Harryは心理アドバイザー兼軍事文化アドバイザーとして彼女をサポートした。候補者の適正審査と選定の補佐を担いながら、新たに加入するオペレーターがチームの一員として馴染めるように取り計らうのが彼の主たる役割であった。アウレリアからの推薦に加え、Harry自身がレインボー部隊のメンバーを熟知していたこともあって、彼は"シックス"の役割を引き継ぐことを決断した。
Harryは、これまで世界に類を見ない多様な最精鋭部隊を選考する仕事に取り組み続けている。この選考任務には、3つの基本方針がある。「最適な人材との訓練で最適な人材を育てる」、「合同訓練演習」、そして「仲間意識」だ。
最適な人材との訓練で最適な人材を育てる
Harryは、非対称脅威や新たな技術的脅威(ドローン、自律型兵器、ウェアラブル端末、ナノテクノロジー、CBRN災害)に精通したオペレーターをレインボー部隊に加え、合同訓練を行うことで部隊全体の適応力の向上を目論んでいる。ClashやFinkaなどのスペシャリストの採用が、何よりの証左となっている。
合同訓練演習
レインボー部隊には、世界中から各分野の一流専門家が集結している。新たな脅威に対する訓練として、オペレーターは特異な状況下に配置されて演習を行うのだ。
仲間意識
強烈な個性をもった15カ国の異なる国籍のオペレーターで構成される部隊だけに、管理に慎重を期さなければ団結力は望めない。その上、部隊に即応態勢を維持させるのも一苦労だ。Harryはレインボー部隊を団結させ、メンバー同士の交流を促すことで、互いに学び合い、それぞれの戦術や方法論を尊重し合う部隊を作ろうとしている。