「Season 6 Episode 1: Dominion Forsberg」のリリースにより、「ザ クルー2」には多数の変更点と改善点が導入されるため、ここで簡単にご紹介したいと思います。
情報の透明度を高め、それをコミュニティとできるだけ多く共有することがとても大切だと考えています。このことでチームの努力を理解し評価していただけたらうれしいです。
概要
- 60 FPS
- ファズ機能とスクリーンスペースシャドウ
- 天候の変化
- 色のオプション
60 FPS
3月に、そして5年目のプレゼンテーションビデオにおいて、「ザ クルー2」に新たなコンテンツを追加し続けることを表明しました。また、同ゲームを可能な限り改善していくことも目指すなか、2021年にコミュニティから特に多く寄せられたリクエストの一つに60 FPSモードの導入がありました。
そこで、7月6日の新シーズンローンチに伴い、PlayStation®5およびXboxシリーズXで60 FPSモードを利用可能にすることが決定しました。
2つの新たなモードがゲーム内のオプションメニューからアクセスできます:
- 解像度:4Kダイナミック解像度 / 30 FPS
- パフォーマンス:フルHDダイナミック解像度 / 60FPS
XboxシリーズSでは新シーズンのローンチ時にこれらの新機能を利用できませんが、チームでは実現の可能性について調査を行っており、その結果については今年中にお知らせします。
また、ダイナミック解像度の改善についても同様に実現の可能性を調査中ですので、詳細が分かり次第お伝えします。
ファズ機能とスクリーンスペースシャドウ
60 FPSのサポートに加え、チームはビジュアル的により快適な体験ができることを目指し、この機会にさらなる技術的機能を追加しました。これらの機能はお使いのプラットフォームによっては、同じ効果を得られない可能性がありますことをご了承ください。
各プラットフォームにおける新機能の対応状況は以下のとおりです:
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ファズ機能:その効果とは?
新たに実装される「ファズ機能」の機能は、遠くにある草や枝、低木などの「ふんわりした」素材の照明シミュレーションを改善するものです。「ザ クルー2」では、この機能は主に地形の照明に影響を与えます。
スクリーンスペースシャドウ(SSS)
ご想像のとおり、この機能は画面(プレイヤーのカメラ)から分かる情報を使ってゲーム内の影を改善します。
SSAOやスクリーンスペースリフレクション(SSR)といった技術はいずれも同じように機能し、ピクセルが発する光を計算します。
SSSも同じ原理を使用しますが、影である点が異なり、光源と特定のピクセルとの間に何かがあるのかを特定します。
「ザ クルー2」では、影はすでにカスケードシャドウマップの技術(日光から計算される影)でシミュレートされています。SSSにより、どれくらい離れているか(または近いか)に関係なく、すべてのオブジェクトが影を落とすため、より詳細な影が描写されるようになります。
これらの2つの新機能により、ゲームの一定の範囲でビジュアル的品質が向上されるはずです。皆さんのドライビング体験をより楽しいものにすることができればうれしいです!
天候の変化
コミュニティでは、天候が与える影響やそれによる不満について声高に意見が述べられてきました。上記の技術的な改善に加え、チームはその点について詳しく調べ、いくつか大幅な変更を加えることにしました。
天候サイクル
「ザ クルー2」では、オープンワールドの天候はイベントで体験できるいわゆる「固定天候」とは異なる仕組みになっています。今回、シーズン6で導入する変更で影響を受けるのは、オープンワールドのサイクルのみです。
もともと天候サイクルを使用していたのは、プレイヤーにさまざまな状況に触れてもらい、オープンワールドで2時間プレイする間にあらゆるオプションを楽しんでもらうためでした。
こうした設計により、雨や雪といった天候に見舞われることが多くなっていました。
多くのプレイヤーが晴れた天気を楽しめないという不満を口にしてきたため、このサイクルを見直すことにしました。
好天、変わり目、悪天候のバランスを再調整し、全体的に晴れが多くなるようにしています。また、1サイクル当たりの期間を変更し、1つの天気から別の天気になるまでの間が短くなりすぎないようにしました。
雪
天候サイクル以外に、コミュニティから挙がっていた別の不満点も解消することにしました。雪模様が多すぎ、それによって道路が見えにくくなるために、極めて熱心なドライバーまでもが雪を完全に取り除いてほしいと言うようになっていた点です。ゲームからその機能を取り除いてしまうと全体的な体験にマイナス影響を与えると考えるため、道路や小道上の最大積雪量を減らすという選択肢を検討することにしました。そうすることで、多様な景色を提供し続けながら、極めて道理にかなった視認性の問題を解決しようという考えです。
車上の雪
さらに、雪が車に与える影響も見直しました。これもまた、この件に関するフィードバックに耳を傾け、調べることにした結果です。アートチームが調査を行い、現実世界で見受けられるものにより近いビジュアル効果を作り上げました。
色のオプション
一部の方はお気づきかもしれませんが、シーズン5では色の変更もいくつか導入し始めました。ビジュアル更新の一部として、チームは色のオプションにも微調整を加え始めました。すでに達成されたことをより正確に説明し、理解してもらいやすくするために、変更点をいくつかのサブカテゴリーに分けました。
空の色
適用済みの主な変更点は、日光に関係するものです。デザイナーが目指したのは、黄色みが少なく、青みを増した光、すなわち現実世界で目にするものにより近い光です。
それに加え、日の出の光は以前より黄色みを増し、夕焼けは以前よりオレンジ/赤の色調が強くなりました。
夜については、より青みを増したようになっています。大都会で見られる人工の(黄色い)照明が作り出す黄色っぽい夜をやめる方向です。
コントラスト
コントラストそのものだけでなく、チームはトーンマッピングを微調整しました。「ザ クルー2」では、これにより「フラット」な色がわずかに減り、より素晴らしい効果につながる予定です。
反射
技術的な観点から言うと、反射には一切変更を加えていません。しかし、色のオプションとトーンマッピングを変更したことにより、マシンにおける反射がよく見えるようになり、全体的に美しくなっているはずです。これはとても主観的なものなので、皆さんのご意見をぜひお聞かせください!
雲と霧
「ザ クルー2」の舞台を向上させるため、チームは雲の影の効果を和らげることにしました。灰色っぽい雲から白っぽい雲に移行することで、景色がよくなると考えています。
霧については、1作目の「ザ クルー」の技術を一部引き継いだのですが、その中の1つが意図どおりに動作していなかったため、無効にすることにしました。この霧は、すでに「ザ クルー2」で使用されていた別の技術が引き継ぎました。ゲームプレイの妨げになることはすべて取り除く一方で、常に目を楽しませてくれるものを提供することを主な目標としました。
「ザ クルー」の詳細は、公式ウェブサイトでご確認ください。フォーラム、Reddit、TC Social、Discordで「ザ クルー」のコミュニティに参加し、ライブストリームを見逃さないように、Twitchで公式アカウントをフォローしましょう。ゲームのフォトギャラリー、ランキング、SUMMITカレンダーはすべてThe Crew® Hubでご覧いただけます。ゲーム内のシェアツールで注目を集めた動画はすべて、公式チャンネルThe Crew® 2 - Community Videosで公開中です。