17.February.2022

燃え尽き症候群に対処する方法

筆者:Margaret Jones

告白しよう。私は、音楽演奏の学士号を取得した後、ギターを手放して1年間触らなかった。音楽学校での激しい競争のせいで、精神的にも肉体的にも燃え尽きていたのだ。しばらく時間を空けてから再びギターを手にしたことは、それまでとは違った全体的なアプローチで演奏に取り組むうってつけの機会だった。そのおかげで、難しい楽節に苦労したり、共同制作者との関係が冷え込んだりしてもモチベーションを保つことができた。ここでは、そのときの経験から学んだことをお教えする。あなたのお役に立てたら幸い。

1. 自分の原動力を見つけよう。

まずは、どうして自分が楽器を学びたいのか考えること。テクニックを最大限極めたいと思う人たちもいれば、作品をたくさん生み出せる作曲家になりたいと思う人たちもいるし、友達や家族とつながる手段が欲しいだけという人たちもいる。私の場合、ギターの達人になりたいというよりは、ペダルを使ったり、曲を作ったり、バンドで演奏したりしたかった。あなたがミュージシャンとしてのキャリアを歩むことを考えているのであれば、誰もが到達しなければならない水準というものがあるのは確かだ。それでも、自分が何をするのが好きかを知っていれば、自分の時間をどう使うか迷わなくなるし、難しい決断を迫られても妥協しなくて済む。

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難しい曲の特定のパートに徹底的に集中すれば、やがて自分自身の創作に着想を与えてくれる深い理解が得られることもある。

2. 賢く練習しよう。無理は禁物。

学習するときは「できない」という言葉を自分の辞書から削除してしまおう。ただし、限界ギリギリまで頑張ってしまうのもよくない。壁にぶち当たったときは、じっくり時間をかけて何が問題かを考えるといい。練習ルームで長時間過ごしても、自分が練習している対象について深く考えなければ、新しいスキルは身につかない。練習が難しいと感じたら、何に苦労しているのかをゆっくり考えて、それを乗り越えるために時間を使おう。1時間じっくり行う体系的な練習(Rocksmith+なら、リフ・リピーターを使った練習)は、数日かけて難しいことを頑張ってこなす練習に匹敵するし、場合によってはそれを上回る結果が得られることもある。さらには、リフやソロについて詳しく知るのに時間をかければその仕組みの理解を深められる。それにより、パートの理解が深まるだけでなく、自分自身のパートにも着想が得られる。

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1つのステップに集中しよう。さらに1ステップ。さらに1ステップ。それが上達の道。

3. 目標までの距離ではなく、今日進んだ距離を確認しよう。

練習は目標を達成するための手段というだけでなく、1つの習慣でもある。健康を維持するための運動と同じで、練習は短期間のプロジェクトというよりは、ライフスタイルの一部だ。結果にだけ目を向けるのではなく、難しいことをこなした瞬間を楽しむようにすれば、大きな成功を収めることができるだろう。ミスにばかりこだわらず、少しでも上達するたびに自分に「おめでとう」と言ってあげよう。ミスがクセにならないようにミスした箇所の練習を続けたいと思うだろうけれども、集中さえすればクセはいつか克服できる。だから、ミスのせいで上達から目を背けたり、練習するのが嫌になったりしないようにすること。練習とは、登山のようなものだ。中には険しい山道もある。だけど険しい山道を乗り越えた先では、必ず素晴らしい景色が迎えてくれる。その瞬間を心ゆくまで楽しもう。

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学習に終わりはない。練習したことを応用すれば、さらなる学習に役立つ。

4. 新しいことを学び、試すことをやめてはならない。

最後に、常に成長と学習を求め、知識を寛大に受け入れるマインドセットを持とう。達人になるのは結構だが、達人になるための秘密クラブなんて存在しない。「準備が整う」まで閉じこもって、あなたの世界を広げてくれる機会から距離を置くなんてもってのほかだ。このマインドセットが着想に対するあなたの欲求を維持し、マンネリ化を防いでくれる。それに、ステージ恐怖症やインポスター症候群も緩和される。ミスを大惨事だと思わないようになれば、ハイリターンなリスクを取りやすくなる。まずは何かまったく知らない演奏を試してみよう。よく知らないアーティストやジャンルからであっても、音楽やあなた自身に関する何かを学ぶことはできる。あるいは、初めてのオープンマイクに参加して、聴衆の前で何か演奏してみてもいい。音楽のコミュニティーに飛び込めば、他の優れたミュージシャンを引きつける知的な寛容さが育まれる。学習と成長の機会は常に存在する。

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モチベーションは簡単なやり方で高められる。例えば、天気のいい日に公園で練習するとか。

楽器の学習で成功するためのたった1つの秘訣なんて存在しない。ただし、困難に直面しても前に進み続けることを可能にしてくれる方法はある。何よりも、練習の楽しみを維持することが、新しい物事を学ぶ際のチャレンジに取り組むモチベーションになる。そして、あなたを生涯にわたる学習と成長に向かわせてくれる。それから、モチベーションの種は時間とともに変わるということを忘れないでもらいたい。マンネリ化を感じたら、恐れることなく道筋を変え、何か別のことを試してみよう。ハッピー プラクティス!(※各リンクから外部の英語ウェブサイトに移動します。)

Margaret Jonesは、カリフォルニア州オークランドに住むマルチプレイヤー、ソングライター、音楽教師。自身の作詞作曲プロジェクトM Jones and the Meleeなど、複数のローカル バンドでギターを演奏している。また、カリフォルニア大学バークレー校で音楽史の博士号を取得しており、サンフランシスコ音楽院で教鞭を取っている。

「The Guitar Player」(著作者: WalidYassine)は、CC BY-SA 4.0ライセンスのもと使用を許可されています。

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