今回の「デザイナーノート」では、Y8S1.2のバランステストサーバーで実施されるバランス調整についての詳細と、その理由に関する情報をお伝えします。

バランス表とBAN率の高いオペレーター

勝利デルタ VS プレゼンス

オペレーターの人気を計る基準には、プレゼンスの値を参照しています。これはPick & Banの導入を受け、その影響を反映するために考えられた措置です。

プレゼンスの定義: BANされていない時のオペレーターのPick率。勝利デルタ：勝利デルタは、オペレーターの爆弾エリアあたりの勝利デルタから算出されます。

オペレーターのBAN率

オペレーターのバランス調整

CAPITÃO

スモークダーツ

• 持続時間を9秒から11秒に増加

スモークダーツとスモークグレネードは見た目と有用性が同じですので、持続時間を統一するのは当然の対処と言えます。

KAPKAN

9x19VSN

• サイト：1.5xサイトを削除

Kapkanの装備は非常に殺傷能力が高く、さまざまな方法で敵を倒すことができます。武器の1.5xサイトを削除したことで、直接交戦する際はより慎重さが求められ、彼のユーティリティの重要性も少し高まるでしょう。

ORYX

T-5

• サイト：1.5xサイトを削除

Oryxの人気はシーズンを追うごとに高まっており、プレイヤーは、他のどの防衛オペレーターよりも素早くローテートが可能で、攻撃側に奇襲を仕掛けられる彼のアビリティを楽しんでいます。メインウェポンの変更以来、彼のプレゼンスは25%以上増加しており、キルデス比は現時点で最も高いものの一つとなっています。

装備に1.5xサイトが追加されたことで、Oryxは注目を集めました。T-5とこのサイトの組み合わせは非常に強力であり（だからこそ、Y5S4でLesionから取り上げたのですが）、プレイヤーがOryxのアビリティが持つポテンシャルを理解した今、このサイトは削除される予定です。

WAMAI

MP5K

• サイト：1.5xサイトを追加

昨年、Wamaiは2回連続で弱体化を受けました。MP5Kの1.5xサイト削除とAUGの反動増加です。この2つの変更によって彼の勝利デルタが予想以上に悪化したため、1.5xサイトを復活させることになりました。

TACHANKA

シュミハランチャー

• 弾薬：弾数を14から20に増加
• 装弾数：7から5に減少

9x19VSN

• サイト：1.5xと2.0xのサイトを追加

防衛オペレーターがランチャーを装備すると、攻撃オペレーターの突撃に対して無防備になるため危険です。ただ我々としては、ランチャーが防衛に役立つという考えは変わっていませんので、ゲームにうまくフィットする立ち位置を探っていくつもりです。

以前のアップデートではシュミハランチャーを強化し、他のオペレーターが対応できない射程での信頼性を高めましたが、今回はTachankaのエリア阻止能力の強化に焦点を当てています。このカテゴリーにおいて、Tachankaはすでに突出した存在ではありますが、阻止できるエリアが狭いため、何発も撃たなければそのマイナス面を補えないとプレイヤーは感じるようです。弾数を増やせば、Tachankaが狭いエリアを抑える際の最適解になるのは間違いありません。しかし、このゲームの射撃システムは非常に大きな負荷がかかることがあり、短時間のうちに範囲攻撃が大量発生するのを防ぐため、装弾数を減らしていく予定です。

武器のバランス調整

拡張型バレル

基本ステータス

• ダメージボーナス：15%から12%に減少

拡張型バレルの刷新に対する最初の反応は、サイレンサーの時と同様、新たなメタの幕開けになる可能性を秘めているというものでした。サイレンサーのようにダメージはそのままで恩恵を得られる場合と比べて、拡張型バレルでの一定ダメージ増加の方が、そのメリットは分かりやすくなります。

通常、新たな変更のPick率はその真新しさゆえに急激に上昇し、時間が経って評価が定まると低下し始めます。この流れは高ランクではほとんど変わらないのですが、低ランクではアタッチメントのプレゼンスが徐々に高まってきていることが分かっています。

ベテランプレイヤーは、新しいアタッチメントの有用性を自分のプレイスタイルに照らし合わせて評価する傾向にありますが、それ以外のプレイヤーたちはダメージの強化は常にありがたいものだと感じているようです。ただ我々としては、アタッチメントはじっくり考えてから選ぶべきものだと考えています。

拡張型バレルの調整による効果には満足していますが、使うかどうかの判断をもう少し難しくするためにダメージボーナスを減らす予定です。

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