チート対策のステータスアップデート – 2024年2月

チート行為の現状

本日は、プレイヤー保護チームが皆さんのゲーム体験を守るために行っているチート対策およびセキュリティシステムの強化についてご紹介します。

チート行為に対するフラストレーションの高まりは私たちも理解しており、先日も情報共有をさせていただきました。「シージ」のチート行為を取り巻く状況は、変化し続けています。たとえばPC向けのQBシステムは、新たなチートの創造を難しくしており、チート生成に直接的な影響を与えています。これによってチート行為のエコシステムに揺さぶりをかけ、チート提供者の排斥や活動停止にも繋がる大きな成果を出すことができました。しかしながら、新たな対策と追加のセキュリティは諸刃の剣にもなり得ます。比較的経験の浅いチート作成者を退けることはできても、経験豊富な作成者はそれらを乗り越え、検知をかいくぐる新たなチートを生み出してしまいます。そのため、チート行為との戦いには終わりがありません。

私たちは「シージ」に必要なリソースを確保するべく集中的な努力を行い、その一環として特別対策部隊を結成しました。ストライクチームと呼ばれるこの部隊は、「シージ」のチート対策とセキュリティに取り組み、プレイヤー保護のサポートを行います。このストライクチームにはさまざまな分野の専門家が集まっており、効率的にチート対策の調整を行い、特に重大なチート行為に真っ向から対応できるようになっています。

チート行為と不具合悪用の防止

現在、検知されないチート行為やゲームプレイの不具合悪用が存在し、ゲーム体験の妨げになっていることは私たちも把握しています。そこで私たちはストライクチームを結成し、ゲーム内で横行している特に大きな問題に対処できるようにしました。しかし重要なのはチート行為への対応だけではありません。チート作成を困難にすることもまた欠かせないため、ストライクチームはゲーム全体のさらなる暗号化にも取り組んでいます。

チート行為への対処

ここ数ヶ月の間で、Y8S4.3のアップデートと共に多数のチート行為に対処しました。

対処したチート行為と不具合悪用

• 様々なナビゲーションのチート。
• 様々な射撃関連のチート。
• 様々な嫌がらせ行為のチート。
• 様々なドローン関連のチート。

これらに加え、チームはチートを蔓延させていた提供者を特定し、2024年1月に9,000人以上、30日の期間内で1万人以上のチート使用者の大規模な波及的BAN処分に繋げました。

チート対策およびBANシステム

ここで私たちのチート対策とセキュリティシステムをご紹介します。現在の実施内容と、今後の予定をご覧ください。

まず、__チート対策機能は常時稼働__しており、正当なプレイヤーにまで悪影響が出かねない場合に限り、問題解決のために機能を一時停止させることがあります。そうした場合、影響を受けたシステムは問題解決後に再度有効化されます。

QBシステムやマウストラップのようなチート対策機能およびセキュリティ機能を長期間停止させることはなく、BattlEyeは常時稼働し続けます。

マウストラップ

回避策

Year 8では、入力偽装プレイヤーが検知を避けるために使用している回避策に多数対処しましたが、一部のプレイヤーが現在も回避に成功していることは私たちも把握しています。対処しきれていない回避策への対応にも鋭意取り組んでおり、入力偽装プレイヤーの数は近いうちにさらに減少するはずです。

成果

マウストラップは引き続き不正プレイヤーの検知、追跡、ペナルティ付与を行っており、Year 8においても、入力偽装デバイスを利用してコンソール版でマウス・キーボードを使っているプレイヤーに対して効果を発揮しています。入力偽装デバイスの使用はマウストラップのリリースによって減少し、その数は現在も低い値を維持しています。データによれば、入力偽装プレイヤーは有効なマウストラップ回避策がなければコントローラーを使用するようになることがわかっており、全員にとってより良いゲーム体験が実現しています。

マウストラップのアップデート

私たちは現在、より多くのタイプの入力偽装機器を検知できる新たな解決策を調査しており、マウストラップを強化するアップデートを施してその有効性を高めました。

このアップデートによる変更：

• コンソール版でのマウス・キーボード使用者をより多く特定できるよう、検知閾値を最適化。
• シーズンの残りの間に適用される遅延ペナルティの最大値を調整。

これらにより、マウストラップはコンソール版のマウス・キーボード使用者をより多く検知できるようになり、遅延の付与が素早く行えるようになります。

また、検知されたプレイヤーに対する追加のゲーム内警告フィードバックも導入し、より公平なゲーム環境を作るための新たなマウストラップ機能も開発中です。この機能はコンソール版プレイヤーのマッチ体験にポジティブな影響を与えるはずです。重要なこのアップデートについては、Six Invitationalでも続報をお届けいたします。

QBシステム

QBシステムの根底にある目的は、チートの作成をより煩雑で難しく、コストのかかるものに変え、チート作成者や販売者にとって望ましくない環境を作ることです。QBは回避策ですり抜けようとするプレイヤーも検知できるため、BAN処分においても効果を発揮します。基本的なチート開発にも大きな手間が必要となったことで、「シージ」から手を引くチート作成者も出始めています。QBはチート市場に波を立て、「シージ」に多大な影響をもたらしました。

QBシステムのローンチには成功しましたが、そこで明らかになかったことがあります。システムが継続的に効果を発揮するためには、適切な長期サポートが必要だということです。私たちはアプローチを変え、QBシステムに定期的なアップデートを行うようになりました。

現在はYear 9で導入される新バージョンの開発を行っており、この革新的セキュリティシステムをさらに強化するべく調整を続けていきます。QBは「シージ」にとって確かなシステムです。私たちはそのパフォーマンスを最大限に活かせるよう、必要なリソースを確保できるようにします。

QBシステムの進化については、年内にさらなる情報をお届けいたします。

BAN - データ禁止処分 + BATTLEYE

BAN処分の実績

BAN処分に関する過去3ヶ月分の最新データをご紹介します。1月は9,000件以上のBAN処分を行いましたが、前月の12月の検知数およびBAN処分数はこれほど振るいませんでした。原因は新たなチートの横行で、12月の段階ではそれらの多くが検知不可能だったため、BAN処分の数が減ってプレイヤーを煩わせる結果となってしまいました。チームは現在使用されているチートに集中して作業を行っており、近い将来には1月と近い結果を出せるよう取り組んでいます。

データ禁止処分

導入以来、データ禁止処分は「シージ」で大きな成功を収めており、最前線のシステムでは検知できなかった不正プレイヤーを見つけ出しています。とはいえ、検知できていない重大なチート使用者も存在しており、改善の余地はまだ残されています。

データ禁止処分の目標は、正当なプレイヤーを守りつつ、できるだけ多くのチート使用者を発見できるようにすることです。現在私たちは、追加のプレイヤーデータポイントを活用した__データモデルの洗練__に取り組んでいます。このプロセスによってプレイヤーの概要情報がより精密になり、基礎システムの精度を上げて有効性を強化することができます。最適化を継続することで閾値の調整が可能になり、より大きな網を自信を持って投げ、これまで検知できていなかったチート使用者の発見とBAN処分ができるようになるはずです。

データ禁止処分については、これがすべてではありません。私たちは現在、「シージ」におけるチート使用者検知の精度を上げるため、機械学習による解決策を開発中です。

これについては今後のアップデートで詳細をお伝えいたします。

BATTLEYE

現在行われているチート使用者のBAN禁止処分は、BattlEyeによるものが大部分です。他の形態のチート対策同様、__BattlEyeが停止することはありません。__常時稼働し、大量のチート使用者を日々発見し、BAN禁止処分を続けます。

お気づきかもしれませんが、ゲーム内でのBattlEyeへの言及は削除されました。この変更の目的は、チート使用者に対し、自分が何によって検知されたのかという情報を与えないことです。検知不可能な新たなチート作成にあたっては、BANシステムへの言及といった些細なことも影響があります。小さな変更ですが、これもチート使用者やチート作成者によるチート対策システムの回避を減らす助けになります。

今後のプランとビジョンについて

「シージ」を楽しもうとするプレイヤーに対し、チート使用者が与えている影響の大きさは理解しています。だからこそ私たちは、チート対策のリソース増強を行います。その結果は1月に既に出ており、これからもっと多くの結果が出るはずです。

私たちはチート対策ツールの強化に集中し、現在大きな影響を持っているチートへの対処を行い、プレイヤーに本来のゲーム体験を提供していきます。

2月24日（土）と2月25日（日）のSix Invitationalでは、Year 9シーズン1とYear 9の情報が公開されます。プレイヤー保護に関する今後のプランをどうぞお見逃しなく！