シリーズの中でもキャラクターカスタマイズ要素がさらに充実する本作。今回は「ゴーストリコン ブレイクポイント」の開発チームにその要素について聞いてみました。
レベルやレアリティのある武器とギア
Q:武器とギアのグレードに関して多くのユーザーから質問が寄せられました。この要素を導入する上での、チームの考え方などを教えてください。
「ゴーストリコン ブレイクポイント」が、アクション重視のミリタリーシューターであることに変わりはなく、そのコア・アイデンティティを念頭に開発を行っています。本作のカスタマイズ要素は、すべてミリタリーシューターのゲームプレイにより深みをもたらすものであり、それによって特殊部隊としての体験が損なわれることはありません。
開発チームが目標としていることは、様々なタイプの武器をプレイヤーに使ってもらい、多種多様なゲームプレイが楽しめるシステムを作ることです。
前作「ゴーストリコン ワイルドランズ」では、多くのプレイヤーがひとつの武器だけ入手し、ほとんど武器を変えることなくゲームをクリアしていることが統計情報から分かりました。
もちろん「ゴーストリコン ブレイクポイント」でも同様のプレイスタイルは可能ですが、開発チームには、プレイヤーが色々な武器を試したくなるようなシステムを作りたいという思いがあったのです。開発チームは各武器タイプに個性を持たせてゲームプレイの幅を広げることに注力しました。新たな組み合わせを試したくなる要素を導入することで、どのプレイスタイルでも変化や個性あふれるビルドの作成を楽しむことができるようになるのです。
例えば、ステルスプレイに挑戦したい場合、機動性と操作性の高い接近戦仕様のSMGを装備して、ステルス性と移動速度を向上させるスキルを習得します。このビルドはパンサークラスとの相性が抜群です。
ここでひとつ言っておきたいことは、このシステムの目的は、ゲームの進行に関してランダム性をもたらすためのものではないということです。
確かに装備の入手に関して運の要素はありますが、それ自体はゲームのコアな部分ではなく、装備レベルが若干高い別の武器を入手したからといって、それよりも装備レベルが低いお気に入り武器を手放す必要はないのです。
__Q:お気に入りの武器を入手した場合、アップグレードによってワールド内に落ちている武器と同等の強さを保つことは可能ですか? __
もちろん、ひとつの武器だけを使用したいプレイヤーのために、アップグレードを可能にする要素はあります。
ワールド内にある武器の設計図を入手すればアップグレードが可能になるのです。すべての武器に設計図が用意されています。
武器の設計図を入手したら、お気に入り武器のレベルで悩まされることはなくなります。作戦拠点となる「エレホン」で、同じ武器を現在のレベルに合わせて生産することが可能になるのです。
また、新バージョンの武器の入手方法はこれだけではありません。ワールド内の敵や宝箱などからも武器を入手できます。ですが、特定の武器を使い続けたい場合は、設計図を入手することをオススメします。
__Q:武器の設計図の入手方法は? __
設計図は様々な方法で入手可能です。ひとつは、設計図の位置情報を見つけることです。この情報はワールド内を探索することで発見できます。
他には、一部ミッションのクリア報酬にレアな設計図が用意されています。ボスを倒すことで、そのボスが使っていた「シグネチャー武器」の設計図を入手できるのです。また、ベヒモス・ドローンの撃破やウルブズの拠点の攻略など、手強いチャレンジからも設計図が報酬として用意されています。
そして「レイド」が実装されたら、ユニークでカッコいい武器の設計図をレイドで入手できるようになります。
この要素は「ワイルドランズ」にはなかったものです。気に入った武器があるなら、ワールドを探索して設計図を入手し、自分だけの愛用武器にしてみてください。
Q:装備レベル1の武器を使い、最大レベルの敵兵をヘッドショットで倒すことはできますか?
可能です。敵兵のレベルがいくつであっても1回のヘッドショットで倒すことができます。ただしヘルメットを装着している敵の場合、先にヘルメットを撃って脱がさなくてはならないため、2回ヘッドショットが必要になります。
テクニックや忍耐力があるプレイヤーなら、ステルス状態を維持することで難なくこなすことができるはずです。しかしながら、高レベルの敵は攻撃力と発見性能がより高いため、一度見つかってしまうと非常に厄介な敵となります。
アップグレードを一切しないで攻略することも可能ですが、ミスした時のリスクと難易度はより大きくなります。
Q:レベル差のある敵は何発ボディショットをすれば倒せますか?
装備レベルに大きな差がある相手だと、同レベルの敵と比べて、数発多くボディショットをする必要があります。レベル差に対するボディショットの度合いは開発チームによって慎重に決められています。違いを感じることはできますが、現実的なミリタリーシューターで想像される範囲を出ないようになっています。
自分の装備レベルより高い敵兵との戦闘は、より厳しいものとなり、高い戦略と精度が求められますが、弾丸がスポンジ弾のように感じることはありません。
Q:どのように弾丸がスポンジ弾のように感じないようバランスを調整していますか?
敵を倒すまでの時間は、「ブレイクポイント」と「ワイルドランズ」でほとんど違いはありません。敵兵は1発のヘッドショットで倒すことができ、ボディの場合でも数発撃ち込めば倒せるようになっています。
この差は数秒~コンマ数秒の違いしかないため、ゲームのリアル感を損なうことはありません。とはいえ、高レベルの敵との戦闘は、よりハードなものとなり真のゴーストさながらの忍耐力と集中力が求められます。
敵とのレベルの差が最も影響するのは、敵の倒しにくさではなく、生存の難しさです。プレイヤーと敵のレベルがかけ離れていた場合、発見されるまでの時間が短くなったり、被ダメージが増加したりします。
Q:敵ドローンのバランスはどうなっていますか?
ドローンはより手強い敵という位置づけになっています。遭遇するドローンによっては、重武装のドローンも存在し、装甲だけを狙った場合、倒すのに少し時間が掛かります。
ですが、すべてのドローンには装甲タイプに応じた弱点があります。ゲームプレイ的には、戦術的なアプローチをプレイヤーに考えてもらうための存在が敵ドローンです。敵について知り、攻略するための戦術を編み出してみてください。
またドローンとの戦闘は、「クローキングスプレー」や「EMPグレネード」といったゴーストのガジェットを試して、その使い方をマスターするための機会にもなります。
敵ドローンは「ゴーストリコン ブレイクポイント」にユニークな体験をもたらします。やりがいのある難しいチャレンジを楽しんでもらえたら嬉しいです。
経験豊富なゴーストであれば、スキルとガジェットを駆使して、ドローンをさくさく倒すことができると思います(チームプレイであればなおさら)。
Q:敵の強さは、チームメイトの人数に応じて変化しますか?
敵の強さは、チームメイトの人数に応じてバランス調整が入るため、ソロでも4人フルの戦術部隊でもチャレンジングな体験ができるようになります。
プレイヤーの人数に応じて被ダメージを増加させることで、部隊プレイにおける難易度を調整します。さらに、ドローンの耐久力(人間の敵はそのまま)も増加します。
強くなったドローンは、1人で相手をするのには手に余る強敵として立ちはだかりますが、ベテランプレイヤーなら立ち回りと集中力で倒すことができるはずです。
武器ボーナス
Q:高レアリティ武器にはボーナスが付いているとのことですが、具体的に教えてください。
武器ボーナスでゲームプレイの幅が広がり、さらに入手する武器の数も豊富になります。武器ボーナスとは、ステータスボーナスであり、武器を扱う能力やユーティリティ能力に影響を与えます。
獲得経験値やクラス技能ゲージのチャージ速度などに影響を与えるものや、キャラクターの武器を扱う能力に影響を与えるものもあります。
開発チームは武器デザインチームと密に連携して、武器に応じた面白い特性を用意しました。縦横の反動、広がり、リロード速度にボーナスが付くものもあります。武器システムに没頭し、手に入れた武器の比較をするのが好きな方なら、楽しむことができるはずです。
ともあれ非現実的なアビリティが付くことはないため、ボーナスがゲームの雰囲気を壊すことはありません。
Q:低レアリティ武器と高レアリティ武器でボーナスにどのような違いがありますか?
最低レアリティの武器にボーナスはありません。それ以外の武器は、レアリティに応じて1つか2つボーナスが付いています。
レアリティが高くなるほど、付与されているボーナスも強力なものになります。
Q:ボーナスはPvEにどう影響を及ぼしますか?
武器ボーナスは面白い形でゲームプレイに影響します。そのため思いもよらない場面で特定の武器が輝く瞬間があるはずです。例えば、命中精度向上と横反動軽減のボーナスが付いたLMGであれば、ボーナスのないLMGよりも、長距離で連続射撃を放つことができる強力な武器となります。
とはいえ、最難関のチャレンジに挑戦するのにこの武器が必須というわけではありません。
自分のプレイスタイルを強化するボーナス探しをすれば、様々なボーナスの武器が手に入るはずです。ガンプレイとリアルな戦術の戦闘を重視するプレイヤーも、いつでもすべてのゲームコンテンツにアクセスできます。
武器のアップグレード
Q:新情報の発表で武器のMk.について紹介しました。このアップグレードシステムについて教えてください。
すべての武器はMk. 1から始まり、武器パーツを消費してアップグレードしていきます。武器パーツは、不要になった武器を解体することで入手可能です。
1度武器をアップグレードすれば、同シリーズの武器であれば再アップグレードする必要はありません。ゲームを進めてレベルアップしながら、お気に入りの武器を改良していくことができるのです。
パーツを消費して武器をアップグレードをするたびに威力、精度、リロード速度などが向上します。武器のアップグレードを一定数行うと、Mk.が1段階上がり強力なボーナスが解除されます。リリース時点では、各武器でMk. 3まで上げることができます。
Q:武器のMk.はPvEのゲームプレイにどの程度影響を与えますか?
このシステムは少しずつ効果があらわれるものです。はじめは、ボーナス効果に気づかないレベルですが、効果は少しずつ積みあがっていきます。ただし、武器の特徴を覆したり、強化されすぎることはありません。Mk.3になると、よりスマートで現実の特殊部隊員が扱う武器の使用感に近くなります。
プレイヤーと敵のレベル
Q:プレイヤーのレベルはゲームプレイにどの程度影響を与えますか?
「ゴーストリコン ブレイクポイント」には2種類のレベル(プレイヤーレベル&装備レベル)が存在します。
プレイヤーレベル
プレイヤーレベルを上げるとスキルポイントが取得でき、スキルポイントを消費して「パッシブ」、「PERK」、「消費アイテム」、「アビリティ」、「新クラス」を習得できます。プレイヤーレベルは、プレイヤーのステータスや戦闘に直接影響を及ぼしません。
装備レベル
装備レベルは、装備中の武器とギアのクオリティによって決定されます。上記でも説明した通り、ヘッドショットは一撃ですが、装備レベルが上昇すればドローンの強敵をより簡単に倒せるようになります。
そして、極端に装備レベルの高い敵が相手の場合、相手の装備の品質がプレイヤーを上回っているということになり、似た装備レベルの敵と比べて、スニーキングの難易度が上がり、被ダメージも増加します。
一部の例外(ウルブズの拠点、ベヒモス・ドローン、レイド)を除いて、エリアには固定レベルの敵はいません。そして難易度は非常に高くなりますが、ウルブズの拠点やベヒモス・ドローンは推奨レベルに達していなくても攻略可能です。
ただし、「レイド」のみプレイするために特定の装備レベルが要求されるため、レイドが解放された際に参加レベルに達してる必要があります。
敵のレベル
敵のレベルはドローンか双眼鏡を使って直接スキャンするまで分かりません。
レベルのかけ離れた強敵は、スキャンすると赤いドクロマークが表示されます。そのため、彼らと対峙した場合は、とりわけ慎重に立ち回る必要があります。
ドローンと双眼鏡モードを終えると、敵のレベルは表示されなくなりますが、エイムしている敵のドクロマークは確認可能です。
レベルを再確認するには、ドローンか双眼鏡を使用する必要があります。
HUDに敵のマーカーを表示したくない場合は、オプションでいつでも表示をオフにすることが可能です。
CO-OP
CO-OPは装備レベルやプレイヤーレベルで制限されることはありません。「ゴーストリコン ワイルドランズ」の時と同様に、各プレイヤー依存となっています。つまり選択した難易度とプレイヤーレベルはフレンドに影響を及ぼしません(その逆もまた然りです)。
プレイヤーステータス
Q:特定の武器とギアを装備するとどのステータスが強化されますか?
ステータスは、自分だけの特殊部隊員作成にこだわりたいプレイヤーに、深みのある楽しい体験をもたらすためのものです。
様々な要因で強化できるステータスは60種類以上存在し、敵との戦闘や世界の探索におけるキャラクターの能力に影響を与えます。
例えば、命中精度、操作性、射程など武器に関係するステータスは、どれもリアルな武器システムに基づいて武器の特性を変化させます。
過酷な環境における生存能力に関わるステータスもあります。例えば、スタミナ、疲労耐性、よろめき耐性などが増えれば、移動がより快適になるはずです。
移動速度や敏捷性などキャラクターの機動性に影響するステータスもあります。これらのステータスはリアルな動きの範囲内に収まっています。そのため現実離れした妙な動きを感じることはありません。すべてのステータスは、ゲームのリアルな雰囲気を壊さず、キャラクターに個性を持たせられるようになっています。
数が多いためすべて紹介することはできませんが、ステルス性能からグレネード性能(投擲距離や威力)まで揃っているため、自分に合ったプレイスタイルのボーナス効果を見つけられるはずです。
Q:ステータスはPvEのゲームプレイのどの程度影響を与えますか?
レベルアップシステムと同様に、これらのステータスでビルドを微調整して、自分の好みに合うキャラクターを作成できます。しかしながら、これらのシステムを熟知して使いこなす必要は全くないため、他の要素を楽しみたい方も自由に「ブレイクポイント」を楽しめるようになっています。
近日公開予定の記事で、レベルアップシステムとカスタマイズ要素がどのように「ゴーストウォー」で調整されるのかを紹介します。
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