アサシン クリード シャドウズ :

2025 January 7

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アサシン クリード シャドウズ - パルクールシステム概要

「アサシン クリード」シリーズ最新作の『アサシン クリード シャドウズ』は、2025年3月20日発売予定です。今回はアソシエイト・ゲームディレクターのSimonとともに、パルクールに関する情報をお届けします。

ステルス戦闘 に関するゲームプレイについて特集した過去の記事もぜひご覧ください。

『アサシン クリード シャドウズ』において、プレイヤーは屋根から屋根へ軽々と飛び移ったり、賑やかな京の都を高所から見下ろしたり、そびえたつ大坂城の天守に登ったりすることができます。奈緒江はパルクールの達人で、戦国の世のさまざまな地に対応できる、比類なき速さと俊敏性を備えています。

街を探索するだけでなく、城へ潜入することも可能です。城内は危険に満ち、さまざまな試練やパルクールのテクニックを要求される機会がそこかしこに待ち受けています。そびえ立つ天守や幾重にも張り巡らされた石垣が守る城の敷地内には、蔵や兵舎、物見櫓など警備の厳重な建物が多数あり、いずれも登ることができます。 

建築物を活かしたパルクールに対し、自然の中を進む場合にはまた違った体験が味わえます。美しい風景の中を狭い道が通っており、木登りや岩登り、そしてもちろん、鉤縄を駆使してスウィングしながら渡り歩くこともできます。。

『アサシン クリード シャドウズ』の開発中、開発チームは新しいアニメーション、腹ばいの動作、物理特性に基づいた鉤縄の動きなど、パルクールに関するさまざまな強化を行いました。また、既存のシステムについても、入力設定のアップデートやパルクールでの降下システムの刷新など、数多くの改良が加えられています。本記事では、新たなアクションと仕組みによって改良されたパルクール一部をご紹介します。


基本操作


新しい入力設定

「アサシン クリード」シリーズの直近タイトルをプレイした方なら、操作時のかがむボタンと回避ボタンが入れ替わったことに気づくでしょう。このシンプルにして重要な変更には、大きな役割があります。つまり、腹ばいの姿勢の追加と、パルクールに直接関連する回避機能の導入です。

[ACSH] Parkour Gameplay Overview - Control Map

「『シャドウズ』において、回避はパルクールでの降下機能と統合され、それにより新たなムーブが多数追加されました」(Simon)。「この新しい操作設定では、姿勢の変更(立つ、かがむ、腹ばい)はパルクールのアクションから切り離されているので、意図せず高所から降りるアクションをしてしまうことなく、あらゆる姿勢がとれるようになっています」

回避ボタンで繰り出せる新アクションには、手すりを乗り越えるアクロバティックな回避や、窓から飛び出すジャンプ、新たな無音降下などがあります。


パルクールの基礎


パルクールで登る

パルクールによって高所に上る要素はシリーズおなじみで、『シャドウズ』も例外ではありません。移動中にパルクールのボタンを長押しすると、可能な限り上に、そして遠くに手を伸ばします。これは、壁を駆け上がって手の届くところを掴んだり、屋根と屋根の間の大きな隙間を飛び越えたり、あるいは、うまく行くことを祈って虚空に身を躍らせたりできるということです。

各キャラクターにはそれぞれ固有のパルクールの能力が備わっています。奈緒江のほうが弥助よりも素早く、遠くに跳んだり、高い地点に到達したりすることができます。弥助の方が全般的に屋根を伝った移動はゆっくりです。

また、パルクールでの移動時、登ったり、ジャンプしたり、着地したりする際にはかなりの物音がするため、より戦略を練る必要があります。静かに動くべき忍なら、警備された場所でのアクションには慎重を期すべきでしょう。さもないと、すぐにに敵に発見されてしまいます。

「本作においては、車のアクセルのようにパルクールボタンを押しっぱなしにして高所に上り続けるのは理想的なアクションではありません。流れるように鮮やかにパルクールを使いこなし、勢いに乗るためには、どのボタンになんのアクションなのかを理解していることが重要です。」(Simon)


回転受け身

危険を伴う派手なジャンプを補うものとして、高所からの着地時に「回避 / パルクールで下降」ボタンを押すことで、伊賀流の回転受け身を発動できます。上の動画でご覧いただいたように、奈緒江はこの伊賀流受け身によって、激しい着地の衝撃と騒音を和らげることができます。


パルクールでの降下

パルクールに回避のシステムメカニクスが組み込まれたことで、足場の端付近で回避を行った後にパルクール動作へとスムーズにつなげられるようになり、奈緒江の特徴であるアクロバティックな降下や、弥助のより重量感のある飛び降りが可能になりました。

移動中に「回避 / パルクールで降下」ボタンを長押しすると、安全な地点まで降りることができ、奈落へのダイブを避けられます。また、「パルクールで降下」することによって、着地時に音がせず探知されづらくなるため隠密に移動するのに適しています。


飛び降り vs 下りる

「パルクールで降下するには、主に2つの方法があります。王道は、方向キーの入力を行わずに、足場の端付近で「回避 / パルクールで降下」ボタンを押すこと。こうするとキャラクターが足場にぶら下がります。2つ目の方法はもっと大胆で、足場の端で特定方向への回避を行うことで、バラエティに富んだアクロバティックな移動を繰り出せます。」(Simon)

上の動画のように、特定方向への回避を使用して降下すると、アクロバティックなモーションと、静かな着地が可能です。


疾走

奈緒江は歴代最速の脚力を誇るアサシンです。弥助はトップスピードに達するまでにある程度の長い距離が必要ですが、奈緒江は疾走することであらゆる相手から距離を取る(あるいは追いつく)ことができます。疾走は両キャラクターに異なる可能性を与えてくれます。


疾走回避

奈緒江固有の能力が疾走回避(疾走中に回避ボタンを押すと発動)です。これによってダメージを避けつつ、奈緒江より小さいオブジェクト(田畑の柵、木箱、手すり、窓枠など)を避ける飛び込み回転ができます。疾走回避は、長距離型の敵の飛び道具をかわすときや、敵地からの脱出時に特に役立ちます。

この技は手動で高いところからジャンプするのにも使用できますが、回転受け身なしでは着地時に大ダメージを受けるリスクが高くなります。



自動飛び越え

疾走中、奈緒江は自動で障害物を飛び越えるアクションをします。これは素早いアクロバティックな動きで、操作なしに上述の小さなオブジェクトを自動的に飛び越えます。非常にスタイリッシュではありますが、疾走回避のようにダメージを防ぐ効果はありません。


自動体当たり

弥助も別のアクションが可能です負けてはいません。疾走中の弥助は、奈緒江なら行く手を阻まれてしまうオブジェクトに対して、破壊可能であれば自動的に体当たりで突破できる能力を有します。奈緒江に比べると鮮やかさの面ではやや劣るものの、低くて破壊不可能なオブジェクトは、自動的に飛び越えます。 


疾走と姿勢

両キャラクターとも全力疾走中に姿勢を変えられ、かがみ姿勢に切り替えるとスライディングを行い、かがみ移動に切り替わります。全力疾走中に腹ばいの姿勢に切り替えると、両キャラクターとも腹ばいの姿勢で地面に身を投げ出し、完全に停止します。

なお、疾走はかがみと腹ばいの姿勢をとることをやめ、キャラクターを強制的に立たせてくれます。覚えておくと、ピンチの時に役立つでしょう。


鉤縄

「本格忍者ゲームに鉤縄は欠かせません。鉤縄の物理的特性が、自然に奈緒江のアクションの一部として、、優雅に、そして軽やかに登り、スイングできるように調整を重ねてきました。」 (Simon)

アサシンの武器にふさわしい奈緒江の鉤縄は、ぜひとも使いこなしてほしいと思っています。


垂直上昇

奈緒江は、屋根の水平なへりに鉤縄を掛け、縄を伝って登り、へりを乗り越えることができます。垂直上昇では、登ったり、降りたり、入力方向によって縄に掴まってスウィングしたりできます。



振り子移動

『シャドウズ』のマップには鉤縄を掛けることのできる箇所が多くあります。こういった箇所を活用することで、奈緒江は振り子移動で大きく跳躍できます。難易度の高い箇所では、着地することなく連続で振り子移動を繰り返す場面もあります。

振り子移動は、フランコのように勢いをつけたり、弱めたり、方向入力に応じてスイングの方向を調整したりできます。同時に、ジャンプ速度のコントロールもできます。



モード切替

突起箇所からぶら下がっている間は、鉤縄のボタンを押すことで、垂直上昇モードと振り子移動モードを切り替えることができます:モードを切り替えると奈緒江の姿勢も切り替わります。


鉤縄での壁走り

奈緒江はパルクールのみでは登れない壁を駆け上がり、最高到達点で鉤縄を放つことで、本来なら届かない足場の端まで到達することができます。これによって、より高い場所への移動が可能です。


鉤縄は、城に潜入する時や、日ノ本の秘境に隠された専用ルートをたどるときに特に活躍してくれます。


高度なパルクール

『シャドウズ』には、上級者なら知っておきたいパルクールの技が新たに導入されています。その一部をご紹介しましょう。


構え回避

弥助も奈緒江も、かがみ姿勢で動き回りながら特定方向への回避ができるため、より遠くに素早く移動しつつ、攻撃を避けられます。しかし、腹ばい状態で特定方向へ回避できるのは奈緒江だけです。この能力で、奈緒江は前転、横転、後方へのスライディングを行えるので、回避能力が底上げされます。ステルスに関する記事で、奈緒江が腹ばい状態から特定方向への回避を使用して茂みから転がり出た後に、暗殺を行ったのをご覧になった方もいるかもしれません。



壁を利用したアクション

奈緒江はかなり高い壁を駆け上がることができ、最高到達点で「パルクールで登る」ボタンを押すと、壁からジャンプすることができます。壁を登っている状態でも両手両足が壁に触れていれば行えます。


移動術で降りる:後方回避

建物のへりに立っているとき、キャラクターの背をへりのほうに向け、方向入力なしで「パルクールで降下」ボタンを押すと、キャラクターが後方へジャンプして回避動作を行い、へりのギリギリに着地したり、飛び越えたりします。この動作でへりを飛び越えるとかがんだ状態または立った状態で地面に着地し、着地時の音を抑えることができます。



パルクールでの降下:高い構造物での安全対策

落下ダメージが発生する可能性がある非常に高い地点から上述の動作を行うと、キャラクターは足場の端からぶら下がった状態になります。降りたり、もう一度登ったりするには、続けての入力が必要です。


登れない壁

最後に、奈緒江と弥助は、掴まる場所のない壁面には登れません。

「この点は私たちにとって非常に重要な点でした。より面白いパルクールアクションのルート作成について熟考する必要が出てきたので、その身軽さやアクションを駆使して奈緒江でのプレイ時のみ到達できる場所をコントロールしやすくなり、奈緒江と弥助2人のプレイスタイルがより一層対照的なものとなったのです。」(Simon)

とはいえ、『アサシン クリード シャドウズ』に登場するほとんどの場所は登ることができるので、ご安心ください。鉤縄があれば、自由度がさらに広がります。頭を使わないと進めないエリアもあります。

『アサシン クリード シャドウズ』のパルクールシステムに加えられた改良点の一部をご紹介しましたが、お楽しみいただけましたでしょうか?3月20日に発売される本作を手にした皆さんに、2人の主人公と共に日ノ本を探検していただくのが待ちきれません。それでは、最後の概要記事となる探索特集にてまたお会いしましょう。

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