タイトルアップデートを実施する際のプロセスについてお話しし、さらに今後予定されているタイトルアップデートのロードマップをお伝えしようと思います。
私たちは皆さんというコミュニティを一番に考え、皆さんに最高の体験をお届けすべく日夜奮闘しています。しかしながら最近のタイトルアップデートの一部が皆さんのご期待お応えできず、私たちの求める水準に適合するものでなかったことを承知しています。
プロダクションのパイプラインやツールに複数の変更を行い、より盤石なアップデートをお届けできるようになりました。こちらについては後ほどご説明します。また、タイトルアップデートのリリース周期を4週ごとから5週ごとに変更し、テストや調整をより徹底的に実施いたします。
これらの変更を踏まえまして、次回のタイトルアップデート(1.2.1)を4月27日に、拡張コンテンツ「ドルイドの怒り」を5月13日に延期することを決定いたしました。
タイトルアップデートのパイプライン
ホットフィックスとタイトルアップデートの違いについて
- __ホットフィックス__とは、バックエンド側で実施する一時的な解決方法であり、コードやアセットの変更は行わないため、ダウンロードを必要としません。これはメリットと言えますが、ホットフィックスを通じて根本的な変更を行うことは不可能なため、デメリットも存在します。
- __タイトルアップデート__は、大がかりなアップデートで、コードやアセットの追加、変更、削除が行われ、ファイルのダウンロードが必要となります。
以下はタイトルアップデートのパイプラインについての概要になります。
- 問題の特定
- 開発チームは、品質保証(QA)チームや皆さんからの問題の報告を通じて、新規の問題を特定します。
- 報告された問題は、発生頻度、深刻度、ゲームプレイへの影響度によって分類し、優先度を決定します。(例: メインクエストが進行不能になる問題は、サイドクエストや快適性に関する問題よりも通常、優先度が高く設定されます)
- 問題の再現
- QAチームが報告された問題の再現を試み、再現に成功した場合はさらなる調査のために開発チームへ渡されます。
- こちら側で問題を再現できない場合もあります。再現できない場合は、可能な場合は問題の一部を修正する、あるいはさらに情報を提供していただくようお願いしています。
- 問題を報告する際は情報が多ければ多いほど良いです。(問題の詳細な説明、動画、スクリーンショット、セーブデータは、ほとんどの場合で問題の解決に役に立ちます。)
- 解決
- 開発チームが報告された問題の原因を調査し、解決に向け動きます。
- このステップは、問題の複雑さによっては数日間かかります。
- 頻出問題のリストは、現在の状況に基づいて以下のように更新されます。
- 調査中 = 担当チームが問題を精力的に調査していますが、その時点では解決策が見つかっていません。
- 今後のタイトルアップデートで対応 = 解決策が見つかっている状態です。
- 幸いなことに解決策が見つかりましたが、これは次回のタイトルアップデートで修正されるという意味ではありません。
- 社内テスト
- 2組のチームがタイトルアップデートを精査します。各開発チーム内で、最後に品質管理チームが修正に欠けている部分がないかを確認し、一方で品質保証チームはタイトルアップデートの品質を全体的に確認します。
- 修正がうまくいかなかった場合や、他のシステムにリグレッション(低開発状態への逆行)が発生する場合は、ステップ3に戻ります。
- このステップは、修正の複雑さによっては数時間から数日間に及びます。
- 2組のチームがタイトルアップデートを精査します。各開発チーム内で、最後に品質管理チームが修正に欠けている部分がないかを確認し、一方で品質保証チームはタイトルアップデートの品質を全体的に確認します。
- プラットフォームパートナーへの提出
- 確証されたすべての修正を含むタイトルアップデートを用意し、承認を得るため各プラットフォームパートナーへ送ります。これを「ファーストパーティ・サブミッション」と言います。
- このステップは1日から1週間に及び、公式ウェブサイトにパッチノートが記載されるまでは通常数日間かかります。その後、各プラットフォーム用のタイトルアップデート配信日に向けて準備を進めます。
- タイトルアップデートの配信
- 修正が正式に完了となります。新しいタイトルアップデートが各プラットフォームに配信されます。
修正のタイムライン
開発チームにとってタイトルアップデートの作成は、手間と時間のかかる作業になります。問題が発見され次第できるだけ早く大量の修正を行うことと、面白い新規コンテンツを提供し、かつそのコンテンツに問題が全く発生しないようにすること。私たちは常にこれを両立しようとしています。以下で既知の問題の一部と、それに対応するのになぜこれほど時間がかかったのかをお話します。
• __消えた魚:__以前お伝えしたように、4月の初めに修正の可能性を見出すことができました。英国を再び魚の棲む国にする見込みが立ったわけですが、この解決方法は既存の生物やメカニクスに直接影響を与えるため、更なるテストと改良のために全面的な修正を6月に伸ばしました。しかしながら、タイトルアップデート: 1.2.1(4月)で一部の修正は行われます。
• __「太守不在の折に」:__本クエストには、様々なケースの問題が存在します。発生条件が様々で、特定のプレイヤーにしか発生しないものもあります。そのため、本クエストの問題について、パッチノートに記載の修正は特定のプレイヤーには当てはまらない場合があります。しかしながら、報告されたすべてのケースについて調査を進めていますのでご安心ください。
• 占の豚:パイプラインの概要でも触れたように、すべての問題は深刻度、影響度、発生頻度によって分類されています。「占の豚」はサイドクエストと言えますので、ストーリーが進行不能に陥る影響度の大きいものを優先していました。とは言え解決方法は発見済ですので、タイトルアップデート: 1.2.1(4月)での修正を目指しています。
問題の報告
問題を報告していただける場合は、プレイヤーサポートのフォーラムまたはウェブサイトへ進み、以下の情報を記入するようお願いいたします。
- 問題の詳細な説明、ご利用のプラットフォーム、いつどこで何が発生したのかを各報告ごとにできるだけ記入してください。
- 可能でしたらスクリーンショット、プレイ動画、セーブデータをご提供ください。どんな問題であってもその再現に大きく役に立ちます。
今後の予定
今後予定されているタイトルアップデートのロードマップについて少しだけお見せします。
今後のアップデートにつきましては、リリース日が近づいてきましたら詳しくお知らせしますのでどうぞお楽しみに。また、既知の問題に関するご連絡方法についても現在改良を進めています。これにより想定される修正タイムラインについて、より具体的な情報をお伝えできればと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。開発チームブログのDiscordチャンネルやフォーラムにて、皆さんのご意見やゲームのご感想をぜひお寄せください。